Japanische Klassiker mit Furigana
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つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
Lesen Sie 月世界探険記 (つきのせかいたんけんき) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.351 Zeichen · 29 Bildschirme
だがあの男は抜目なしですネ。はッはッはッ」
一行は先を急いだ。あと十分ばかりして、彼等ははるばるこの月世界まで尋ねて来た最大の目的物を探しあてることができた。
「あッ、これが白い点に見えたところだ。ごらんなさい。附近の砂地とは違って、大穴が明いている。ホラ見えるでしょう。幅の広い階段が、ずッと地下まで続いている」
「あら、随分たいへんだわ。……ねえ、蜂谷さん。あの階段は黄金でできているのですわ。猿田さんが持っていったのは、その階段の破片なんですわ。ホラそこのところに、破片が散らばっていますわ。ぶっかいたんだわ、まあひどい方……」
進少年は、かねて月の世界には黄金が捨てるほどあると聞いたが、こんな風に地球の石塊と同じように、そこら中に無造作に抛りだしてあるのを見ては、夢に夢みるような心地がした。
「私の喜びは、月世界の黄金よりも、このような階段を作る力のある生物が棲んでいたという発見の方ですよ」
と、蜂谷艇長は興味深げに黄金階段の下を覗いてみるのだった。
そのときだった。
「あれッ、おかしいなア」
と進少年が、頓狂な声をあげた。蜂谷とミドリは愕いて少年の方をふりかえった。