Japanische Klassiker mit Furigana
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げっせかいばっしょうき
月世界跋渉記
江見 水蔭
Lesen Sie 月世界跋渉記 (げっせかいばっしょうき) von 江見 水蔭 (えみすいいん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.132 Zeichen · 19 Bildschirme
空気のない処じゃ石でも羽根でも重さは同じだ。飛行船だって己一人でも持って行ける。」と説明すると、
「そうですねえ。」と感服して、
「それにしても博士を探しちゃどうでしょう。僕らが迎いに行って来ましょうかしら。」
「さようさ。今に皆で出かけよう。」
月のアルプス山に於ける紀念碑
五人は色々な話をしながら食事を終った。暫時休息した。
もうここに着いてからかれこれ二十四時間以上にもなるが夜が来ない。絶えず昼で朝も晩も何にもない。
しかしいずれも身体は綿のように疲れているので、シートの上に寐るや否やぐっすりと寐込んで了った。
かれこれ三時間もたった頃博士はまず眼を醒しほかの者を揺り起した。
「ああ眠い眠い。もう何時でしょう。」
晴次は目を擦りながら尋ねる。
「何時も糞もあるもんか、一日が二十四時間より長いんだから僕らの持っている時計じゃ訳らない。さあいよいよそれじゃ博士を捜索に出かけようかな。」
と空気自発器に薬品を補充して再びそこを発足した。
今度も矢張首をグラグラさせながら歩いて前とは少しく方向を換えて山を見かけて進んだ。
その山の高い事といったら想像も及ばないほどで、その下は一面に広い凹地になっている。