Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼうがくととうきょう
望岳都東京
木暮 理太郎
Lesen Sie 望岳都東京 (ぼうがくととうきょう) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.243 Zeichen · 61 Bildschirme
此時は胸がおどりました、それからこれは面白いと思いまして、更に南の松坂屋へ登った所が矢張り同じように見えている。つまり聖と愛宕山とを結び付けた線を延長した線の附近に高い建物があれば、必ず聖は見られる訳でありますから、愛宕の塔を一つ失っても、其の代りが幾つも出来て、一向損失はないのであります。それで石老山の上からはどうであろうかと、今年(昭和八年)の正月三十一日に石老山へ登って見ましたら、案の定よく聖が見える。勿論石老山の上へ出て居るのですから、当り前のことですが、はっきり見ることが出来ます。白峰三山は一層よく見えます。
南アルプスの中でもう一つ厄介なのは赤石であります。これは小石川の牛天神から見えるのですが、小赤石をも含めた全部ではなく、小赤石との鞍部から頂上の南の斜面へかけて半分しか見えない、それで鑑定に非常に骨が折れますが、岩尾根の工合や雪に印した襞の形から推して、どうしても赤石に相違ないということになるのであります。場所は黒岳と本社ヶ丸との間で、本社ヶ丸に寄り懸るように見えております。尤も牛天神の標高は、二十米前後でありますから、其前面に少し高い建物が出来ると、忽ち眺望を奪われてしまう虞が充分にあります。