Japanische Klassiker mit Furigana
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あさおきのひとたち
朝起の人達
佐々木 邦
Lesen Sie 朝起の人達 (あさおきのひとたち) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.511 Zeichen · 14 Bildschirme
斯うなると私も意地ずくで早く起きる。雨さえ降らなければ芝公園で日の出を拝んだ。壮健になりたいという願念もあるし商売を休んでやることだから、然う骨も折れない。ところが或朝のこと妙な男が公園からついて来た。或は同じ方面へ帰るのかとも思ったが、動もすると追いつきそうにするので、聊か不安の心持で家へ入ると、間もなくお豊が、
「旦那さま、この方が是非お目にかゝりたいと申して動きません」
と取次いだ。名刺は新聞の切端に鉛筆で書いたものだった。
「青い服に下駄を穿いた男かい?」
「然うでございます」
「ふうむ」
私は例の男と承知したから、兎に角玄関へ出て行った。
「坂口さん、私は中学時代に同級だった荻島です」
と胡散な来客は丁寧にお辞儀をした。
「あゝ、荻島君ですか?」
と私は直ぐにこの男がストライキの張本人として放校処分を受けたことまで思い出した。
「こんな風体でお邪魔をして何とも面目ありません」
「まあ、お上りなさい」
と私はこの零落した旧友を請ぜずにはいられなかった。
「いや、こゝで結構です」
「そこじゃ話が出来ません」
「ではお言葉に甘えまして」
と荻島君は上り込んだ。私は客間へ案内したものゝ、