Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きのうえとしたのはなし

木の上と下の話

小川 未明

Lesen Sie 木の上と下の話 (きのうえとしたのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.558 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

二

子すずめは、母すずめのところへきて、いま見た話をしたのでした。

「お母さん、みみずがわるいのですか、ありがわるいんですか。」

母すずめは、しばらく考えていたが、

「みみずは、ありをたべないから、ありがわるいんでしょうね。」と、答えました。

子すずめは、お母さんはさすがに偉いと感心しました。

「そうね、お母さん、私たちは、ねこを食べはしないのに、ねこは、私たちを捕ろうとするんですものね。」

「ああ、そうだよ。」

こんな話をしていたとき、あちらの垣根の下をくぐって、白と黒のぶちねこが近づきました。

二

「おや。」と、母すずめは、おどろいて、

「あのねこの歩きかたをごらんなさい。」と、子すずめに、いいました。

「また、私たちが、ここにいるのを知ってきたのでしょうか。」と、子すずめも、枝の上から、そのねこを見下ろしました。

「おまえには、そんな元気があるように見えますか。あのねこは、やっと歩いているのですよ。」

木の上で、母すずめと子すずめが、ねこを見ながら、話をしていると、あちらから、ほかの若いねこがきかかりました。年とったねこは、とぼとぼといき過ぎようとしたが、若いねこは、そのそばへ寄ってきました。