Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みらいのちかせんしゃちょう

未来の地下戦車長

海野 十三

Lesen Sie 未来の地下戦車長 (みらいのちかせんしゃちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.930 Zeichen · 85 Bildschirme

Aozora Bunko

ぐさっと、またシャベルを土の中に突きこむ。土が、天井から、ぱらぱらと落ちる。蝋燭の灯が、ゆらゆらと、消えそうに揺れる。

「もう、ずいぶん掘った。このうえは、ちょうど空地になっているはずだ。見当をまちがって、鬼河原さんの家の下を掘ると、ひどい目にあうぞ。いつだか、鬼河原さんの家令とかいう人が、かんかんになって怒って来たからなあ、まあ、鬼河原さんの庭園はよけて掘ることにしよう」

一郎はそう思いながら、つるはしをえいッとふるったが、そのとき天井の土がぱらぱらと大量に落ちて来たと思うと、ちょろちょろ音がして上から水が落ちて来た。はて、へんなことになったわい。

人間地下戦車の行先

地下壕の天井から、水は、ますますいきおいよく落ちてくる。

「地下水にしては、いきおいがはげしいぞ」

と、岡部一郎は、けげんな顔で上の様子をうかがっていると、そのうちに壕の中が俄かに明るくなった。

「おやおや、へんだな」

と思っていると、足許が、はっきり見えるではないか。手提電灯の光で見えるのではない。もっと白々と、はっきり見える。そのうちに、壁をつたわって、なにかしら、いやに赤いものが、ちょろちょろと流れおちてきた。