Japanische Klassiker mit Furigana
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みらいのちかせんしゃちょう
未来の地下戦車長
海野 十三
Lesen Sie 未来の地下戦車長 (みらいのちかせんしゃちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.930 Zeichen · 85 Bildschirme
地下戦車は、すさまじく土をはねとばしながら、すこしずつ、斜面の土中につきすすんでいった。
「やるやる、すごいぞ」
そのうちに、土が、とばなくなってしまった。それは地下戦車が、頭部をすっかり土中に入れてしまったからである。
「おお、これからいよいよ本当の前進じゃ。うまくいくかな」
少佐は、手に汗を握っている。
萱原准尉は、自分が運転をしているかのように、額に汗をにじませて少佐と並んで、地下戦車のうしろから覗く。
地下戦車は、それから更に深く土中に入りこんだ。おおよそ、全長の三分の二ばかりが、土中にはいりこんだのであるが、それっきり進まなくなってしまった。
「おや、進まなくなったぞ」
「エンジンは、かかっているのですが……」
「そばへいって、車体を叩いて、聞いてやれ」
「はい」
萱原准尉が、とんでいって、いわれたように車体を上からどんどん叩いた。
「おい、岡部伍長、どうした?」
ところが、それには返事がなかった。
しかしそのとき、エンジンの響は、さらに一段と大きくなった。全馬力を出しはじめたものらしい。
「おい岡部。どうした!」
かさねて、萱原准尉が、とんとんと車体を叩いた。