Japanische Klassiker mit Furigana
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すえっこ
末っ子
山本 周五郎
Lesen Sie 末っ子 (すえっこ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.564 Zeichen · 55 Bildschirme
次兄の(木下の養子)杢之助は云う。
「あいつは末っ子のあまったれで、いくじなしのくせに向っ気が強くって、へんにこすっからいとこがあっていやなやつだ、ゆだんのならないおっちょこちょいだ、おれはあいつの顔を見るといつもぼんのくぼが痒くなったものだ、いまから云っておくが、あいつはろくなやつにはならないぞ」
長姉の(土方へ嫁した)よねは云う。
「平五さんは妙な子でした、あまったれで、そのくせませていて、少しも可愛げのない、きょうだいの情のうつらない子でした、土方の親類に婿縁組のはなしがあって、いい縁だったのにあの子は断わったのです、あのときに土方も怒るしあたしもくやしゅうございましたが、いま考えてみるとそのほうがよかったと思います、あの子が土方の一族になるなんて、いま思うとぞっとするくらいです、父や母がいまでもあの子に手を焼いているかと思うと、本当に気の毒だと思います」
次姉の(米良へ嫁した)くには云う。
「あのひとですか、そうねえ、末っ子だし、おばあさまが猫っ可愛がりに可愛がりましたから、ちょっとあまったれなところもあるようだけれど、でも存外しっかりしているし、思い遣りの深いところもあって、これは誰も知らないでしょうけれど、新庄の叔父さまなどにはときどき貢いでいるようですよ、うちでも主人がだいぶ贔屓で、小出では平