Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅにっき
朱日記
泉 鏡花
Lesen Sie 朱日記 (しゅにっき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.583 Zeichen · 28 Bildschirme
頭髪の房々とあるのが、美しい水晶のような目を、こう、俯目ながら清しゅうって、列を一人一人見遁すまいとするようだっけ。
物見の松はここからも見える……雲のようなはそればかりで、よくよく晴れた暖い日だったと云う……この十四五日、お天気続きだ。
私も、毎日門外まで一同を連出すんだが、七日前にも二日こっちも、ついぞ、そんな娘を見掛けた事はない。しかもお前、その娘が、ちらちらと白い指でめんない千鳥をするように、手招きで引着けるから、うっかり列を抜けて、その傍へ寄ったそうよ。それを私は何も知らん。
(宮浜の浪ちゃんだねえ。)
とこの国じゃない、本で読むような言で聞くとさ。頷くと、
(好いものを上げますから私と一所に、さあ、行きましょう、皆に構わないで。)
と、私等を構わぬ分に扱ったは酷い! なあ、源助。
で、手を取られるから、ついて行くと、どこか、学校からさまで遠くはなかったそうだ。荒れには荒れたが、大きな背戸へ裏木戸から連込んで、茱萸の樹の林のような中へ連れて入った。目のも赤らむまで、ほかほかとしたと云う。で、自分にも取れば、あの児にも取らせて、そして言う事が妙ではないか。