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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうかをよめるく

杉田久女随筆集

杉田 久女

Lesen Sie 杉田久女随筆集 (おうかをよめるく) von 杉田 久女 (すぎたひさじょ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.273 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

木彫雛さくらの花をまゐりたれ  てい子

この句はかつてホトトギスで評された句で、今更ここに多言する必要もあるまい。好みの高い木彫雛に桜の花をまいりたれという、清純な取材なり感情の息吹が高いしらべとなって、内容の美しさを深めている。感情のリズムをあらわすのに、いかに調べが大切であるかという事がわかる。此人の素質のよさがうかがわれる句である。

春愁や櫛もせんなきおくれ髪  より江

より江夫人らしい句である。

春愁の句は、櫛でかきあげてもかきあげてもほつれおちる髪を借りて、春愁の女主人公を描き出した女らしい情緒の句である。万葉の「たけばぬれたかねば長き妹が髪」というような可憐な感じである。より江夫人の句は一体に、柔かい繊細な感情をきぬ糸のように縷々と織りこんだ句が特色である。此春愁の句など夫人の若い日の面影をほうふつとさせるものがある。

茸狩やゆんづる張って月既に  しづの女

前句の調べの優雅さに比して、この句はまた張り切って強弓の如き表現である。私は茸狩というものを余りよく知らないが、あちこちと茸狩してもう帰り路でもあろうか。向いの山影から弓絃をはりきった如き月が鮮かにさしのぼった。