Japanische Klassiker mit Furigana
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とうあのへいわをろんず
東亜の平和を論ず
大隈 重信
Lesen Sie 東亜の平和を論ず (とうあのへいわをろんず) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.708 Zeichen · 32 Bildschirme
それ故に媾和条件は、将来の東洋に於ける災いの元を絶つということが第一の主義でなければならぬ。
この戦いの結果はどうなるか知らぬが、長く続くに従って日本の要求は次第に大きくなる。しかしながら、まだ一、二の大戦はあるか知れぬが、その内に旅順も陥落する。あるいは浦塩斯徳も陥落する。奉天は自ら棄て北の方に走るというような事になって、この平和が成立つということになれば、まず満州全部は全く露西亜の勢力からこれを区別して、露西亜に棄てさせるということになる。また将来浦塩斯徳の軍港に大軍艦を繋ぐということは支那海、日本海の安全を保つ上に甚だ危険である。既に巴里の「コンフェレンス」に於て「ボスフォラス」海峡の通行を止め黒海艦隊を制限したと同様に、支那海、日本海に優勢の艦隊を置くという事はよほど危険である。浦塩斯徳を露西亜の手にそのまま保存しておくことはよほど危険であるから、戦勝の権利としてこの軍港を収むる。沿海州の割譲、樺太を取る。その外は数世紀掛って露西亜の新経営をしたところの西比利亜。これは無論日本はことさらに地を侵略する目的はない。将来の平和のために危害の虞のない以上は無論日本に割譲を望む必要はないと思う。