Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうきようのはね

東京の羽根

小川 未明

Lesen Sie 東京の羽根 (とうきようのはね) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.099 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「いったいおれは、これからどうなるのだろうな。」と、羽根は、思ったのです。

そのトラックは東京から砂糖の荷を積んで田舎の町へいくところでした。その田舎のお正月は、なんでも東京よりは一月おくれて、これからその町に住む人たちは、お正月の用意にとりかかるのでした。

羽根は、車の上からさびしい霜枯れの野原を見ました。田圃の間を通る道は霜解けがして、ぬかるみになっていました。笠をかぶった人や毛布を着た人々が、トラックがくるとあわてて道を開いて、どろのとばしりをかけられまいとして、うらめしそうに見送るのでした。並木の頭に止まったからすがこの有り様を見下ろしていました。羽根は、なんだかからすが、自分を「どこへいくのだろう。」と、じっと見ているような気がしました。

「からすさん、私をもう一度都へつれていってくれませんか。」といって、頼もうとするまに、トラックは、走って、からすは後ろになってしまいました。

あちらの山々には、真っ白の雪がきていました。昼過ぎに、トラックは、小さなさびしい町の問屋の前に止まりました。問屋の人たちが出てきて、荷物を下ろしました。運転手も車から下りて、荷物を下ろすてつだいをしました。