Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

Lesen Sie 森の石松 (もりのいしまつ) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.949 Zeichen · 49 Bildschirme

Aozora Bunko

「あ、お帰りかね」

「さようなら」

S=茶店の表

お勘婆さん、帰って行く。

S=附近

多少負傷して居る次郎長と、

石松、逃げて来る。

お勘婆さんとすれ違う。

一足遅れて来た七五郎。

忽ち婆さんに見付かってしまった。

「おや、七五郎だね」

「あッ、おッ母ァ」

「七五郎、今頃まで何処をウロウロしてたんだい。さッ早くお帰り」

「おッ母、俺ァ今一寸」

「何を愚図々々してるんだい。お帰りと云ったらさっさと帰るんだよ」

「困ったなァ」

S=茶店の表で

次郎長と石松。

「もう大丈夫だ。ども安の奴等もまさか此処まで追ッ掛けちゃ来めえ」

「併しお貸元、夜道は危のう御座います。夜が明ける迄あっしの処でお休みなすっちゃ如何で御座います」

「……そうだな。じゃしばらくお前さん処で休んで行こう」

S=内部

石松が戸を開ける。

「お静、今帰ったよ」

「お帰んなさい」

「なんだ、とっつあんまだ起きて居たのか」

源兵衛、不気嫌な顔付です。

石松、外へ向って次郎長に、

「御貸元、汚ねえ処で御座いますが、さッどうかお入んなすって……」

「あら兄さん、お客様なの」

次郎長、入って来る。

「じゃ御免なせえ」