Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

Lesen Sie 森の石松 (もりのいしまつ) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.949 Zeichen · 49 Bildschirme

Aozora Bunko

へえ御免なすって……」

と出て行かんとした半五郎、何かを思い出したか、引っ返して源兵衛の顔をしげしげと見る。そして、

「間違ったら御免なせえまし。お前さん若しや森の源兵衛さんじゃ御座いませんか」

源兵衛、先刻から知っていたと見え、淋しく笑って、

「半さん……久し振りだな」

「矢っ張り源兵衛さんか。俺ァ先刻から、どうもよく見た顔だと思っていたんだ」

「まア、坐んねえ、お静、茶を入れて呉れ。半さん急ぐのか」

「なーに急ぐと云ったってどうせ大した用じゃねえんだよ」

半五郎、源兵衛の傍へ腰を掛けて、

「併し、お前が国へ帰って堅気になって居ると聞いたが、まさか此処にいるたァ夢にも思わなかったよ。本当に久し振りだなァ」

「あれから丁度二十年経つよ」

「二十年、そんなになるかな。二タ昔だ。源兵衛さん、お前随分変ったなァ」

「半さんだって随分変ったぜ」

「源兵衛さん……姐さんは」

「死んだよ」

「いつ?」

お静、茶を持って来る。

源兵衛が、

「この娘を生んで直ぐだった」

半五郎、お静を見て、

「そう云やァ姐さんに生き写しだ」

お静、テレてる。

半五郎、フト思い出して、