Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
ものでもおやんなせえ」
文「これは彼(あ)の女の自筆か」
森「痔疾(じしつ)なんざアありやせんや、瘡毒(とや)に就(つい)て仕舞っているから」
文「そうじゃアない彼の女の書いたのか」
森「先(せん)にゃア人に頼んだろうが、今じゃア人には頼めやせんや」
文「何(なん)だってこれを持って来た」
森「何(なん)だってって旦那に返事を書いて貰ってくれと云うから」
文「痴漢(たわけ)め」
森「あゝ痛(いて)い、何をするんで」
文「苟(かりそめ)にも主(ぬし)ある人の妻(もの)から艶書を持って来て返事をやるような文治と心得て居(お)るか、何(なん)の為に文治の所へ来て居る、汝(わりゃ)ア畳の上じゃア死(しね)ねえから、これから真人間になって曲った心を直すからと云うので、己の所へ来ているのじゃアないか、人の女房から艶書を貰うような不義の文治郎の所に居ては貴様の為にもならん、さア大事は小事より起るの譬(たとえ)で、片時(かたとき)も置くことは出来ん、出て往(ゆ)け」
森「何(ど)うか御勘弁を」
文「ならん、二言(ごん)は返さん、只今出て往け」
森「大失策(おおしっさく)をやった、大違(おおちげ)えをやったなア、考えて見りゃア成程何(ど)うも主(ぬし)ある女の処から艶書(ふみ)なんぞを持って来(き)ちゃア済ま