Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
母「まアお待ちなさい」
喜「いゝえ待ちません」
母「これかや、まア待ちな……命を捨てゝ詫ことをして下さる、赦し難い奴なれども、お前方両人に免じて一とたびは赦しますから、文治郎をこれへお呼び下さい」
喜「なに、御勘弁下さると、それは有難い、文治郎殿、お詫ごとが叶(かな)いましたから此方(こっち)へ入っしゃい」
文「はい、能(よ)う御勘弁下され文治郎誠に有難く心得ます」
母「赦し難いやつなれども御両人に免じて赦すから此方へ来なさい、仕置を申付けるから」
文「どの様なるお仕置でも遊ばして下さいまし、文治郎聊(いさゝ)かもお怨(うら)みとは心得ません」
母「手を出しなさい、二の腕を出しな」
文「へい」
と腕をまくって出すと母は文治郎の腕を確(しっ)かり押え、
母「かやや、其処(そこ)に硯(すゞり)があるから朱墨(しゅずみ)を濃く磨(す)って下さい、そうして木綿針(もめんばり)の太いのを三十本ばかり持って来(き)な」
喜「お母様何をなさる」
母「仕置を致す」
と云いながら文治郎の二の腕へ筆太(ふでぶと)に「母」と云う字を書きまして、針でズブ/\突き、刺青(ほりもの)を初めましたが、素人彫りで無闇に突きますから痛い