Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
森「台所へ来いよ/\」
と森松は懊(じ)れこんでいくらいっても動きません。其の筈で森松などから見ると三十段も上手(うわて)の悪党でござりますから、長手の火鉢(ひばち)の角(すみ)の所へ坐ったら挺(てこ)でも動きません。処(ところ)へ業平文治が帰って来まして、
文「森松此処(ここ)を片付けろ」
と云うから、森松は次の間の所へ駆出(かけだ)して、
森「あなたは大変な事をやりましたねえ」
文「何を」
森「杉の湯で國藏の嚊を打擲(ぶんなぐ)りましたろう」
文「来たか、昨夜(ゆうべ)打擲った」
森「打擲ったもねえものだ、笑い事じゃごぜえやせん、彼奴(あいつ)は一(ひ)ト通りの奴じゃアありませんから、襤褸褞袍(ぼろどてら)を女に着せて、膏薬を身体中へ貼り付けて来て、動(いご)けねえから此方(こっち)の家(うち)へおいて重湯でも啜(すゝ)らせてくれろと云って、中々手強(てごわ)いことを云ってるから、四五両では帰(けえ)りませんぜ、四五十の金は取られますぜ」
文「宜しい、心配するな」
森「宜しいじゃありませんやね」
文「お母(っか)さんが御心配だろうな」
森「お母さんは無闇に謝まってばかりいますから、猶(なお)付込みやアがる