Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

安「何(なん)だ、帰らぬかえ」

文「先生、文治郎が能く事柄も弁(わきま)えませずに斯(かゝ)るお席へ参り、不行届(ふゆきとゞき)の儀を申上げて、却ってお腹立の増すことに相成(あいなり)重々恐入ってござる、此のお詫言(わびごと)には重ねて参りますから左様御承知下され」

とずっと後(あと)へ下(さが)って、兼元の脇差を左の手に提げたなりで玄関から下りようとすると、文治郎の柾の駒下駄が外に投(ほう)り出して、犬の糞(くそ)などが付けてあります。尚々(なお/\)癇癖に障りますが、跣足(はだし)で其処(そこ)を出(い)で、近辺で履物(はきもの)を借り、宅へ帰ったのは只今の七時頃でございます、母は心配して待って居ります。文治郎は中の口から上りますると、森松も案じて、

森「余(あんま)り帰(けえ)りが遅いから様子を聞きに行(ゆ)こうと思って居りました、お母(っか)さんの前(めえ)は仕方がねえから、前橋(めえばし)の新兵衞さんが来て海老屋で一猪口(いっちょく)始まって居りやすと云って置きやした、蟠龍軒は驚いて直ぐに極(きま)りが付きやしたろう」

文「心配せんでも宜しい、お母(っか)さまに鳥渡(ちょっと)お目に懸ろう」