Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
ようだと思い、お母さんも安心して居ります。唯気遣(きづか)いなのは嫁でございます。婚礼の晩に早くお床にはいらぬと縁が薄いという其の夫が夜中に出て行って荒々しくして居ります。其の日も暮れ、お母様もお静まりになると、又風呂敷包を持って来まして、
文「町、昨夜(ゆうべ)云った通りお母さまのことは頼むぞ」
町「はい、何時(いつ)頃お帰りになりましょう」
文「多分明方までに帰る、若し明方までに帰らぬと頼むぞよ」
と間違えば斬死(きりじに)するつもりでございます。大伴の道場には弟子子(でしこ)もあります、飛道具もあります、危いから若し夫婦の交りをすれば、此の女は生涯操(みさお)を立って後家(ごけ)で通さなければならぬから、情(なさけ)を掛けて一つ寝をしないのでございます。お町は夫にお怪我がなければ良いと案じて居りますと、今度は直ぐに帰って来ました。
文「明けろ」
前のように鎖帷子を取って風呂敷に包んで寝ました。其の晩も大伴の道場へ斬込むことが出来ぬと見えてバターリッと仰向になって、又起上り、又寝て見たり、癇癖に障って寝られません。斯(か)くすること五日ばかり続けました。