Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
娘「有難うございます」
文「それでは明日(あした)往(ゆ)きますよ」
娘「有り難うございます/\」
と云って幾度も跡を振り返って見ますのは、礼が云いたいばかりではない、文治の顔が見たいからでございます。
娘「有り難うございます/\」
と云いながら曲り角などはグル/\廻りながら礼を云いますから、
森「旦那美(い)い女ですなア」
文「貴様は女の美いのばかり賞(ほ)めているが、顔色容貌(かおかたち)ばかりではない、親に孝行をすると云う心掛が善(い)いなア」
森「そうですなア、心がけがいゝねえ」
文「どうも屋敷育ちは違うなア」
森「屋敷育ちは違いますなア」
文「金も受けない所がえらい」
森「金を受けないところがえらい」
文「感心だ」
森「感心だ」
文「同じ事ばかり云うな」
と話をしながら橋を渡って来ると、向うから前橋(まえばし)竪町(たつまち)の商人(あきんど)が江戸へ商用で出て来て、其の晩亀戸(かめいど)の巴屋(ともえや)で友達と一緒に一杯飲んで、折(おり)を下げていたが酔っているから振り落して仕舞って、九五縄(くごなわ)ばかり提げ、相合傘(あい/\がさ)で踉(よろ)けながら雪道の踏堅めた