Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

丁度深川の盛んな折でございます、その頃佐野川市松(さのがわいちまつ)という役者が一と小間置(こまおき)に染め分けた衣裳へ工夫致しましてその縞(しま)を市松と名(なづ)けて女方(おんながた)の狂言を致しました時に、帯を紫と白の市松縞にして、着物を藍(あい)の市松にしたのが派手で、とんだ配合(うつり)が好(よ)いと柳橋の芸者が七人とも之を着ましたが中にも一際(ひときわ)目立って此のお村には似合いました処から、人之を綽名(あだな)して市松のお村と申しました。年は十九歳で親孝行で、器量はたぎって好(よ)いと云うのではありませんが、何処(どこ)か男惚(おとこぼ)れのする顔で、愛敬靨(あいきょうえくぼ)が深く二ツいりますが、尺(ものさし)を突込(つッこ)んで見たら二分五厘あるといいますが、誰(たれ)か尺を入れたと見えます。其の上しとやかで物数(ものかず)を云わず、偶々(たま/\)口をきくと愛敬があってお客の心を損ねず、芸は固(もと)より宜(よ)し、何一つ点を打つ処はありませんが、朝は早く起きて御膳焚(ごぜんたき)同様にお飯(まんま)を炊き、拭掃除(ふきそうじ)を致しますから、手足は皹(ひゞ)が絶えません、朝働いて仕まってからお座敷へ出る