Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

んなさい、お願いです」

番「へー、それではお前さんは手拭がありませんか」

と番頭はおかしさを堪(こら)えながら、

番「それでは今窃(そっ)と持って来て上げますからお待ちなさいまし」

と云うのをお浪が見てツカ/\ッと側へ来て、

浪「おゝ此奴(こいつ)だ、さア此方(こっち)へ来ねえ」

と云いながらズル/\ッと引摺って来て箱の前へ叩きつけました。

九「あゝ申し誠に相済みません、どうぞ御勘弁を願います」

浪「御勘弁じゃアないよ、呆れかえって物が云えないよ、斯様(こん)なお多福でも亭主のあるものに彼(あ)んな馬鹿な事をされちゃア亭主に済まねえ、お前(めえ)の家(うち)へ行くから一緒に行きねえ」

九「実はあんたによう似たお方があるので、そのお方だと思うて、実に申そうようない事をいたし、申し訳がありまへん、どうぞ御勘弁を」

浪「なんだえ、人違いだえ、巫山戯(ふざけ)た事を云っちゃアいけねえぜ、毎日(めえにち)人違(ひとちげ)えをする奴があるかえ、さア主人のある奴なら主人に掛合うし、主人がなけりゃアお前(めえ)だって親か兄弟があるだろう、一緒に行きなよ」