Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はしのした

橋の下

山本 周五郎

Lesen Sie 橋の下 (はしのした) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.189 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

そのときばったりの稼ぎを追って、東へゆき西へゆき、二年と同じ土地にいたことがない、というくらしが続いたのです」

「出奔してから七年めのことですが」と老人は続けた、「私たちはいちど国許へ帰りました、いっそ名のり出て、処罰を受けようと思ったのです、しかしそれができなくなった、というのは、三年まえに母は死に、家名も断絶していましたし、私の斬った友達は生きていたばかりでなく、二百石あまりの小姓頭にとりたてられていたのです、――さよう、存分に斬ったと思ったのは誤りで、友達の傷はさしたることもなかったし、却って家中の同情を集める結果になったようです、これでは名のって出ることはできません、仮にそうする勇気があったとしても、世のもの笑いのたねになるだけで、なんの意味もないからです、私たちはすぐにそこを去りました」

妻をその実家へ帰らせることも不可能であった。妻にはもとよりそんな気持はない。そのくらいなら自害をする、と妻は云った。こうしてまた、二人は放浪生活に戻ったのだが、お互いの気持はまえよりも悪くなった。徒士にすぎなかった友達が、二百石あまりの小姓頭になっていたこと。