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Japanische Klassiker mit Furigana

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きかんしゃ

機関車

佐左木 俊郎

Lesen Sie 機関車 (きかんしゃ) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.808 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、彼女は再びその生活から脱けることが出来なくなった。彼女の肉体は容易に恢復してはくれないからであった。それは例えば、葉を整えたと思えば蹂躪され、再び葉を整えかけると、再び蹂躪される路傍の雑草のような存在であったから。

五

吉田機関手は、終列車を牽いて来るごとに、彼女の家を訪ねて行った。それが殆んど決定的に五日目であった。彼女もその日には、他の客を避けるようにして彼の来るのを待った。菓子などを整えて置いたりした。

「ここの温泉、私のような病気のものには、ほんとによく利きますのね。」

彼女は、そんなことをいったりした。

「で、病気の方、もういいのかね?」

「そりゃ、とても、もういいってほどにはならないけど、なんだか、だんだんよくなるような気がするわ。でも、駄目ね。よくなる片端から打ち毀しているんですもの。だから、わたし、自分をよく金魚のようだと思うことがあるわ。そら、滝の湯の横に、岩に掘った小さな池があって、家鴨を飼っている家があるでしょう。あの池の中に、沢山金魚がいるのよ。ところが、その金魚ったら、どの金魚も、あのひらひらと長い尾がみんな無いの。