Japanische Klassiker mit Furigana
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うたあんどん
歌行灯
泉 鏡花
Lesen Sie 歌行灯 (うたあんどん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.094 Zeichen · 72 Bildschirme
おおおお、三味線太鼓が鎬を削って打合う様子じゃ。」
「もし、お騒がしゅうござりましょう、お気の毒でござります。ちょうど霜月でな、今年度の新兵さんが入営なさりますで、その送別会じゃ言うて、あっちこっち、皆、この景気でござります。でもな、お寝ります時分には時間になるで静まりましょう。どうぞ御辛抱なさいまして。」
「いやいや、それには及ばぬ、それには及ばぬ。」
と小父者、二人の女中の顔へ、等分に手を掉って、
「かえって賑かで大きに可い。悪く寂寞して、また唐突に按摩に出られては弱るからな。」
「へい、按摩がな。」と何か知らず、女中も読めぬ顔して聞返す。
捻平この話を、打消すように咳して、
「さ、一献参ろう。どうじゃ、こちらへも酌人をちと頼んで、……ええ、それ何んとか言うの。……桑名の殿様時雨でお茶漬……とか言う、土地の唄でも聞こうではないかの。陽気にな、かっと一つ。旅の恥は掻棄てじゃ。主はソレ叱言のような勧進帳でも遣らっしゃい。
染めようにも髯は無いで、私はこれ、手拭でも畳んで法然天窓へ載せようでの。」と捻平が坐りながら腰を伸して高く居直る。と弥次郎眼をって、
「や、平家以来の謀叛、其許の発議は珍らしい、二方荒神鞍なしで、真中へ乗りやしょう。