Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うたあんどん

歌行灯

泉 鏡花

Lesen Sie 歌行灯 (うたあんどん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.094 Zeichen · 72 Bildschirme

Aozora Bunko

――危く駒下駄を踏返して、駕籠でなくっちゃ見なかった隅田川へ落ちようとしたっさ。――その話にでも嫌いな按摩が。

ええ。

待て、見えない両眼で、汝が身の程を明く見るよう、療治を一つしてくりょう。

で、翌日は謹んで、参拝した。

その尊さに、その晩ばかりはちっとの酒で宵寝をした、叔父の夜具の裾を叩いて、枕許へ水を置き、

(女中、そこいらへ見物に、)

と言った心は、穴を圧えて、宗山を退治る料簡。

と出た、風が荒い。荒いがこの風、五十鈴川で劃られて、宇治橋の向うまでは吹くまいが、相の山の長坂を下から哄と吹上げる……これが悪く生温くって、灯の前じゃ砂が黄色い。月は雲の底に淀りしている。神路山の樹は蒼くても、二見の波は白かろう。酷い勢、ぱっと吹くので、たじたじとなる。帽子が飛ぶから、そのまま、藤屋が店へ投返した……と脊筋へ孕んで、坊さんが忍ぶように羽織の袖が飜々する。着換えるのも面倒で、昼間のなりで、神詣での紋付さ。――袖畳みに懐中へ捻込んで、何の洒落にか、手拭で頬被りをしたもんです。

門附になる前兆さ、状を見やがれ。」と片手を袖へ、二の腕深く突込んだ。片手で狙うように茶碗を圧えて、