Japanische Klassiker mit Furigana
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うたまろざんげ
歌麿懺悔
邦枝 完二
Lesen Sie 歌麿懺悔 (うたまろざんげ) von 邦枝 完二 (くにえだかんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.396 Zeichen · 23 Bildschirme
「姐さん、おめえ、なかなか洒落者だの」
「おだてちゃいけないよ」
「おだてやしねえが、観音様の鐘は気に入った。だが、おいらの頼みはそんなんじゃねえ。観音様の鐘のように大きいおめえの体を、二時ばかりままにさせてもらいてえのよ」
「あたしの体を。――」
「そうだ。噂に違わず素晴らしいその鉄砲乳が無性に気に入ったんだ。年寄だけが不足だろうが、さりとて何も、おめえを抱いて寝ようというわけじゃねえ。ただおめえが、おいらのいう通りにさえなってくれりゃ、それでいいんだ。――どうだの、お近さん。ひとつ、色よい返事をしちゃアくれめえか」
ぐっと一膝乗り出した歌麿の眼は、二十の男のような情熱に燃えて、ともすれば相手の返事も待たずに、その釣鐘型の乳房へ、手を触れまじき様子だった。
「ほほほ。改まっていうから、どれほど難かしい頼みかと思ったら、いっそ気抜けがしちまったよ。二時でも三時でも、あたしの体で足りる用なら気のすむまで、ままにするがいいさ」
「うむ、そんなら、承知してくれるんだな」
「あいさ、承知はするよ。だがお前さん、抱いて寝ようというんでなけりゃ、どうする気なのさ。まさかあたしのこの乳を、切って取ろうというんじゃあるまいね」