Japanische Klassiker mit Furigana
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たけちゃんとむかしばなし
武ちゃんと昔話
小川 未明
Lesen Sie 武ちゃんと昔話 (たけちゃんとむかしばなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.179 Zeichen · 5 Bildschirme
」と、叔父さんは、武ちゃんに、つぎのような話をしてくださいました。
それは、昔のことでありました。
正直な百姓が、いつものように、朝早く、野良へ仕事にいこうと、くわをかついで家を出たのであります。まだ、土がしめっていて、あまり人の通ったようすもありません。百姓が村はずれまでくると、なにか道の上に落ちています。
「なんだろう?」と、足を止めて、それを拾い上げました。なかなか重いのであります。包みを解いてみて、驚きました。重いのも道理で、袋に小判がたくさん入っていました。
「だれが、このお金を落としたろう。気がつかずにいってしまうとは、よくよく道を急いでいたとみえる。なんにしても気の毒なことだ。しかし、落とし主は、きっともどってくるだろう。まだ、そう遠くへはいくまいから。」と、正直な百姓は、思いました。
彼は、その包みを目につくように、道のそばの木の枝にかけておきました。そして、自分は根のところへ腰を下ろして番をしていました。ところが、どうしたのか落とし主はもどってきませんでした。
一日は過ぎ、また二日は過ぎました。けれど、街道を急いでくる、それらしい旅人の姿は見えなかったのです。