Japanische Klassiker mit Furigana
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たけちゃんとむかしばなし
武ちゃんと昔話
小川 未明
Lesen Sie 武ちゃんと昔話 (たけちゃんとむかしばなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.179 Zeichen · 5 Bildschirme
やがて、つぎの代となりました。いまの大きな屋敷は、この人の代に造られたものです。けれど、この人も、よく親の遺言を守って、村のものをかわいがることを忘れませんでした。そして、やはり、自分は、田や、畑へ出て、みんなといっしょになって働きました。この人の代も、また無事に過ごすことができたのであります。
三代めが後を継ぐようになってから、だいぶ考え方が変わりました。正直な百姓だった、祖父や、父親は、みんなといっしょに働くことを喜び、いいことがあればみんなとともに楽しみ、悲しいことがあれば、ともに苦しむというふうであったのを、ばかげたことだと思うようになりました。
「昔は昔、今は今だ。この大地主ともあろうものが、小作人といっしょに働くこともあるまい。」と、いいました。
二代めが、屋敷を構え、蔵を造ったのは、先祖の跡を後世に残す考えだったのです。ところが、三代めになると、そんな考えはなく、ただ、遊んで暮らすことばかり考えていました。働くということをきらって、ぜいたくをしましたから、いつでも金が入用だったのです。したがって、小作人には、やかましく年貢を取り立てるし、それでも足りないので、鉱山や、相場でもうけようとして、かえって、すっかり財産を失くしてしまい、家も、土地も、人手に渡さなければならなくなりました。