Japanische Klassiker mit Furigana
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しのよこく
死の予告
野村 胡堂
Lesen Sie 死の予告 (しのよこく) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.149 Zeichen · 34 Bildschirme
最後の予告
実に恐ろしい事を考える人間があったものだ」
私は殆んど口をきく事も出来ませんでした、「足の勇」の推論には、少しの隙もありません。蛇口の後ろの壁の穴、その裏はお勝手の電熱器、長い火箸。
「大変だ、直ぐにも警察へ」
「駄目だよ。博士は心臓麻痺だって診断したし、伯爵はあの予告をどうしても発表しないだろうし、騒いだって何んにもならないよ、低圧電気で死んだ死体は、解剖したってわかるわけは無い、もう少し見て居よう、今度はどんな事があったって逃さないぞ」
不意に衣ずれの音。
飛付くように障子を開けると、女中達が二三人、生欠伸を噛みしめ乍ら起きて来たところでした。
最後の予告
その日の午後。
私と「足の勇」に宛てて、不思議な手紙が舞い込みました。例のカードへ拙劣極まる字で、
命が惜しくば手を引け。
これだけ書いてあるのです。消印はツイ近所の郵便局、明らかに脅迫ですが、何を考えたか「足の勇」は、その不思議な敵の命令に遵がって、素直に此屋敷を引揚げようと言うのです。
一番驚いたのは伯爵でしたが、この上たって引止めるわけにも行かず、又引止めたところで、「足の勇」は聴入れそうもありません。