Japanische Klassiker mit Furigana
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しご
死後
正岡 子規
Lesen Sie 死後 (しご) von 正岡 子規 (まさおかしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.756 Zeichen · 14 Bildschirme
誰れの棺でも土の穴の中へ落し込む時には極めていやな感じがするものである。況して其棺の中に自分の死骸が這入っておると考えると、何ともいえぬ厭な感じがする。寐棺の中に自分が仰向けになっておるとして考えて見玉え、棺はゴリゴリゴリドンと下に落ちる。施主が一鍬入れたのであろう、土の塊りが一つ二つ自分の顔の上の所へ落ちて来たような音がする。其のあとはドタバタドタバタと土は自分の上に落ちて来る。またたく間に棺を埋めてしまう。そうして人夫共は埋めた上に土を高くして其上を頻りに踏み固めている。もう生きかえってもだめだ、いくら声を出しても聞こえるものではない。自分が斯んな土の下に葬むられておると思うと窮屈とも何ともいいようが無い。六尺の深さならまだしもであるが、友達が親切にも九尺でなければならぬというので、九尺に掘って呉れたのはいい迷惑だ。九尺の土の重さを受けておるというのは甚だ苦しいわけだから此上に大きな石塔なんどを据えられては堪まらぬ。石塔は無しにしてくれとかねがね遺言して置いたが、石塔が無くては体裁が悪いなんていうので大きなやつか何かを据えられては実に堪まるものじゃ無い。