Japanische Klassiker mit Furigana
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さつじんきょうのはなし
殺人狂の話
浜尾 四郎
Lesen Sie 殺人狂の話 (さつじんきょうのはなし) von 浜尾 四郎 (はまおしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.549 Zeichen · 21 Bildschirme
彼は此の時から、「惨劇の浮浪者」となりおおせたのだ。
一八九六年三月まで、オート・ロアルやコート・ドールなどを浮浪した揚句、ついにショーモンまで来たがそこで或る男を殴って捕まり、ボーヂェの刑務所に入れられた。
ところがこの時までに彼は既に八つの犯罪を行って来たのであったが、その一つも彼に嫌疑がかかっていなかった。
その中の最後のものは、三月一日に、ドルーという十四歳になる少女を襲った犯罪であった。
けれども、右に云う通り、彼に嫌疑がかかって居なかったので、四月四日になってヴァッヘルは又釈放されたのである。
それから再び彼の恐るべき浮浪がはじまりそれがとうとう一八九七年の八月七日までつづいたが、この日彼は殺人未遂の罪で捕まったのであった。
当時のジュルナール・ド・ヴァランスから記事を抜粋すると次のような事実が行われた。
「一八九七年八月七日午前九時頃、プランシェという人妻がレペリエという森の所を通りかかると、突然物かげから鳥打帽をかぶり手に鉄の棒をもった男がおどり出し、いきなりプランシェの咽喉をつかんで引仆した。
彼女は死物狂でようやく此の男の手から逃れたが、丁度その時現場にいたプランシェ夫人の七歳と四歳になる児が驚いて悲鳴をあげながら近くに働いていた父親のところにかけつけた。