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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかくしんわがく

比較神話学

高木 敏雄

Lesen Sie 比較神話学 (ひかくしんわがく) von 高木 敏雄 (たかぎとしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.624 Zeichen · 348 Bildschirme

Aozora Bunko

呪咀もまた、罪悪に伴う不祥の結果にして、後に述ぶるが如く、他の民族の神話に於ては、其恐る可き例証を発見すること頗る多きも、日本古史神話は、後世の民間説話の語る如き、此種の例を有すること甚少く、偶々之あるも、極めて淡白なるものに過ぎず。此れまた、日本神話の特色の一にして、殺害の汚穢を語るも、其罪に就て語ること少く、殺害に伴う咒咀に就て、殆んど語ることなきは、大に注意す可き事実にして、太古民族の思想と性質との反映として、研究す可き価値ある可し。今一二の例を挙ぐれば、伊弉諾尊黄泉国行の神話の末段に、女神の咒咀あり、神代史の末節に、大山祇の咒咀あり。単に咒咀の例としては、共に云うに足らず。聊か注意す可き、は恐らく『古事記』明宮の段に、見ゆるものならん。前に述べし、秋山之下冰壮夫と春山之霞壮夫と兄弟二神、妻争いの説話の末段に曰く。

是に其兄、弟の得つる事を、うれつみて、其宇礼豆玖之物を償わず。爾その母に、愁い申す時に、御祖の答えて曰く、我が御世の事、能くこそ神習はめ、又うつしき青人草習えや、其物を償わぬ、と云いて其兄なる子を恨みて、乃ち其伊豆志河の河島の節竹を取りて、八目之荒寵を作り、其河石を取り、塩に合えて、その竹の葉に裏み、い言わしめけらく、此竹葉の青むがごと、此竹葉の萎むがごと、青み萎め。