Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
Lesen Sie 比較神話学 (ひかくしんわがく) von 高木 敏雄 (たかぎとしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.624 Zeichen · 348 Bildschirme
是を以て、一日に必ず千人死に、一日に必ず千五百人なも生るる。
母神の死は、火神の生れしによる。即ち文化の恩神たる火神は、其生るるに際して、大なる罪悪を犯せしなり。比良坂の誓は、之を一種の呪咀として、観察す可きものなり。母神は人間の祖なり、はじめて死せし神なり。此神の呪咀によりて、地上の人間界に、死あるに至りしを説く、日本神話の説明は、其意義に於て、甚だ理解し易し。今之を猶太神話と比較するに、女性の祖エヴァは、アダムと共に、人類の祖たる点に於て、伊邪那美ノ神と其性質を同うし、その人文の母たる智慧の樹の実を食いしによりて、自ら死せざる可からざるに至り、其結果として、人間に死あるに至りしは、伊邪那美ノ神が、人文の恩神たる火神を生みしによりて、自ら死し、比良坂の呪咀によりて、人間に死あるに至らしめしと、其趣に於て亦た同じ。更に之を希臘神話と比較するに、プロメトイス火を窃みて、人間に死あるに至りしは、母神火神を生みて死せしと類似し、そのエピメトイスが禁制を犯して、死を器より至だせしは、男神の女神の言に背きて、火を燈して殿内を覗き、其結果比良坂の絶誓となりしと、稍類似する所あるを見る可し。