Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
Lesen Sie 比較神話学 (ひかくしんわがく) von 高木 敏雄 (たかぎとしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.624 Zeichen · 348 Bildschirme
ト、山岳天上起原説
日本古代の山岳説話の中にて、特別なる一種の説話あり、名づけて山岳の天山起源説と云う。『万葉集』に見ゆる歌の冠詞の中に、「あもりつく」あり。あもりつくは即ち天降り著くにして、天より降りて地に著くの義なりと解釈せらる。この冠詞を取る山名中にて、最も著しきものは、天之香山にして、「天降付天之香山」、或は「天降就神乃香山」などの句、甚だ多し。「あめの」は、日本神話に於て、最も多く用いらるる形容詞或は附加言にして、要するに、地上界に対する天上界、人間界に対する諸神界、その中に坐ます諸神、その附属物、その他の万事万物を、尊厳にし、神聖にせんが為めの、一個の形容言、一個の修辞的附加言たるに過ぎず。天之何々之神と云い、天之安河と云い、天之岩戸と云い、天の香山と云い、天の堅石、天の金山、天の波士弓、天の加久矢、天の詔琴、天の逆手、天の石樟船、天の八十毘良迦など、その例殆んど牧挙に遑あらざるも、其意義に於ては、異ることなく、何れも一個の附加言にして、决して事物の起原、或はその存在の場所を、示すものに非ず。日本神話の神山、天之香山と、大和国なる一個の山とが、其名称に於て、一致するは、神話中の名称が、実際の山名に変じたるか、或は反対に山名が神話に入りたるか、明かに判断し難しと雖も、かの附加言をば、山の起原を