Japanische Klassiker mit Furigana
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みんげいとはなにか
民藝とは何か
柳 宗悦
Lesen Sie 民藝とは何か (みんげいとはなにか) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.596 Zeichen · 108 Bildschirme
民藝品あっての茶道なのです。私は彼等の並ならぬ眼と心とを慕わしく感じます。
もし器の作者に、今それ等のものが「名物」と称えられて、金襴の衣を着、幾重の箱に納められていると聞かせたら、どこにその言葉を信ずる者があるでしょう。それはあの一番安いたくさんある民藝品ではありませんか。誰でも作り得た簡単な品物ではありませんか。
私がかく云う時、今の茶人達はこう詰るかも知れません。それは雑器であるかも知れないが、たくさんの中から選び出したごく珍らしい少い貴重なものだと。しかし選ばれたものも要するに民器たることに何の変りもありません。たくさんできた雑品でなくば、選ぶということすらできないでしょう。まして元の産地にはいかにまだ、選ばれていない幾多のものがあったでしょう。茶人は茶碗を眺めて「七つの見処」があると云います。そうまでに美しい個所を数えてくれた最初の人を私はあがめます。だがもし作者が「七つの見処」を意識して作っていたら、その「見処」はたちまち消えていたでしょう。そうして初代の茶人達はこれには一つの見処もないと云って棄てたでしょう。後代この「見処」に捕えられてわざわざできた茶器に一つとして美しいものがないのは無理はないのです。