Japanische Klassiker mit Furigana
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わたしのこどもじぶん
沖縄女性史
伊波 普猷
Lesen Sie 沖縄女性史 (わたしのこどもじぶん) von 伊波 普猷 (いはふゆう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.877 Zeichen · 60 Bildschirme
その時私は家というものを離れた。はじめて両親の膝下を離れるというので、出発の際などは両親を始めとして、親類の者が十名ばかり、別れを惜しんで、私を首里まで送った。わずか一里しか隔てていない所に旅をさせるのを、当時の人は東京にでも出すくらいに考えていたのであろう。世間ではまだ寝小便をするくらいの子供を手離して人に預けるのは惨酷であるといって、私の両親を非難したとのことだ。実際私は時々寝小便をやらかして先生を驚かすこともあった。
さて首里という所は今日は寂しい都会になっているが、その当時は随分盛んな都会であって、道を歩く時大名の行列に出合わさないことはないくらいであった。私は時々百人御物参といって百名近くの男子が観音堂などに参詣するのを見たことがあった。
はじめて学校に行って変に感じたのは、生徒の言葉遣いや風習が那覇と異なっていることであった。当時はまだ階級制度の余風が遺っていて、貴族の子は平民の子を軽蔑したものだ。こういう所へ私のような他所者が這入ったからたまらない、彼等はいつも私を那覇人那覇人といって冷かした。おまけに私は大きなカラジを結び、振り袖の着物を着て、女の子みたようであったから一層困った。