Japanische Klassiker mit Furigana
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わたしのこどもじぶん
沖縄女性史
伊波 普猷
Lesen Sie 沖縄女性史 (わたしのこどもじぶん) von 伊波 普猷 (いはふゆう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.877 Zeichen · 60 Bildschirme
私は生れてから何不足なしに育てられたが、どうしたのか、泣くくせが附いて家の人を困らせたとのことだ。
いつぞや私が泣き出すと、乳母が私を抱き、祖母さんは団扇で私を扇ぎ、お父さんは太鼓を敲き、お母さんは人形を持ち、家中の者が行列をなして、親見世(今の那覇警察署)の前から大仮屋(もとの県庁)の前を通って町を一周したのを覚えている。もう一つ家の人を困らせたことがある。それは私が容易に飯を喰べなかったことだ。他の家では子供が何でも喰べたがって困るが、私の家では子供が何にも喰べないで困った。そこで私に飯を喰べさせるのは家中の大仕事であった。ある時祖父さんは面白いことを考え出した。向いの屋敷の貧しい家の子供で私より一つ年上のワンパク者を連れて来て、私と一緒に食事をさせたが、私はこれと競争していつもよりたくさん喰べた。その後祖父さんはしばしばこういう晩餐会を開くようになった。
それから祖父さんは、私と例の子供とに竹馬を造ってくれて十二畳の広間で競馬のまねをさせて非常に興に入ることもあった。その時には祖父さんはまったく子供となって子供とともに遊ぶのであった。
先達て途中で私を呼びとめた者がいるから、誰れだろうと思ってふり向いて見ると例の竹馬の友であった。