Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かわあかり

河明り

岡本 かの子

Lesen Sie 河明り (かわあかり) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.244 Zeichen · 98 Bildschirme

Aozora Bunko

いろいろ迷った揚句、どなたか世間の広い男の方にでも入って頂いて、そういう方々ともお付合いしてみて、改めて娘の身の振り方を考え直してみましょう。まあ、打ち撒ければ、こういった考えがござりましたのです」

娘は俯向いて、赧くなった。

「なにせ、私どもの暮しの範囲と申したら、諸国の商売取引の相手か、この界隈の組合仲間で、筋が定まり切っているだけ、広いようで案外狭いのでございます。それにこの娘が一時どういう気か学者になるなぞと申して、洋服なぞ着て、ぱふらぱふらやったものですから、いよいよ妙なことになって、婿の口も思うほどのことはございませんでして……」

娘は殆ど裁きを受ける女のように、首を垂れて少し蒼ざめていた。私は、

「もう、よろしいじゃございませんか、お話しは、また、この次に……」

と云ったが、老父は、

「いや、そうじゃございません。手前は明日が明日からまた寝込んでしまって、いつこの次にお目にかかれるか判りません。それで……」と意気込んで来た。老父には真剣に娘の身の上を想う電気のようなものが、迸り出した。

「私の知らない間に、娘がちょっろりと、あなたさまに部屋をお貸ししたと聞いて、実は私は、怒りました。