Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なみあらくとも

波荒くとも

小川 未明

Lesen Sie 波荒くとも (なみあらくとも) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.368 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

ちょうど年ごろもあの小僧さんと同じくらいです。雪まじりの北風の吹きつける窓の下で、弟は父親のそばでわらじを造ったり、なわをなったりしているであろう。下を向いて、だまっている父親は、

「すこし休めや。」と、ときどき顔を上げていうであろう。そして、炉に枯れ枝や、松の落ち葉などを入れるであろう。しばらく、青い、香りのする煙が、もくもくとしているが、そのうちにぱっと火が燃えついて、へやのすみまで明くなる。遠くで、からすの鳴き声がする。弟は、自分から送った少年雑誌を出して、さも、大事にして楽しそうにして開いて見る。弟は、めずらしい写真に見入ったり、また書いてあるおもしろそうな記事に、心を奪われて、いろいろの空想にふけるであろうと思ったのでした。

「あの小僧さんは、あれからどうなったろう。」と、彼女は、一日仕事をしながらも思っていました。

そのうちに日が暮れて、その日の用事が終わると、彼女は、自分のへやへ入って、このあいだ、弟の清二からきた手紙を出してなつかしそうに、また読み返していたのです。

「姉さん、僕、雪の消えるのを待っているんだよ。そうしたら今年はお父さんと裏のかや山を開墾して、畑を造るのだ。