Japanische Klassiker mit Furigana
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なみあらくとも
波荒くとも
小川 未明
Lesen Sie 波荒くとも (なみあらくとも) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.368 Zeichen · 11 Bildschirme
枯れ草に火をつけてたいたり、根を掘り起こしたりするのが、いまから楽しみなんだ。そして、兄さんが、凱旋していらっしゃるまでに豆をまいたり、芋を作ったりしておいて、兄さんをびっくりさせるんだ。なぜなら、兄さんだって、あのかや山には、ちょっと手がつけられなかったのだからな。姉さん、僕は、満洲へでも、どこへでもいけるよ。僕がいくときは、隣の徳ちゃんも、いっしょにいくというんだ。二人でなら、うちのお父さんも許してくださると思っている。姉さん、なにか満洲のことを書いた本があったら、どうか送ってください。僕、とても見たいのだから……。」と、書いてありました。
みつ子は、いつも弟の元気でいるのをうれしく思いました。そして、たえず希望にもえているのをなんとなくいじらしく思いました。しかし、これからの世の中へ出て、ひとり立ちしていくには、どこにいても、今朝の小僧さんのように辛いめにもあうことがあるだろう……。そして、それに打ち勝っていかなければならぬのだと思うと、また、心の中が暗くなるのでした。
「どうぞ、神さま、小さな弟や、弟のような少年をば助けてやってください。」