Japanische Klassiker mit Furigana
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いきにんぎょう
活人形
泉 鏡花
Lesen Sie 活人形 (いきにんぎょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.111 Zeichen · 82 Bildschirme
さしったりと身を交せば、狙い外れて発奮を打ち路傍の岩を真二つ。石鉄戛然火花を散らしぬ。こはかの悪僕八蔵が、泰助に尾し来りて、十分油断したるを計り、狙撃したりしなり。僥倖に鏡を見る時、後に近接曲者映りて、さてはと用心したればこそ身を全うし得たるなれ。
「しまった。と叫びて八蔵が、鉄棒を押取直すを、泰助ははったと睨め付け、「御用だ。と大喝一声、怯む処を附け入って、拳の雷手錬のあてに、八蔵は急所を撲たれ、蹈反りて、大地はどうと響きけり。
「月夜に暗殺、馬鹿々々しい、と打笑いつつ泰助は曲者の顔を視めて、「おや、此奴は病院へ来た奴だ。赤城の手下に違いないが、ふむ敵はもう我が来たことを知ってるな。こりゃ油断がならぬわい。危険々々、ほんの一機でこの石の通りになる処、馬鹿力の強い奴だ。と舌を巻きしが、「待て、何ぞ手懸りになる様な、掘出し物があろうかも知れぬ。とかかる折にも油断無く八蔵の身体を検して腰に附けたる鍵を奪いぬ。時に取りては千金にも勝りたる獲物ぞかし。これあらば赤城家へ入込むに便あり造化至造妙と莞爾と頷き、袂に納めて後をも見ず比企が谷の森を過ぎ、大町通って小町を越し、坐禅川を打渡って――急ぎ候ほどに、雪の下にぞ着きにける。