Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
りゅうせんスパイ
流線間諜
海野 十三
Lesen Sie 流線間諜 (りゅうせんスパイ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.982 Zeichen · 70 Bildschirme
帆村は咄嗟に決心を定めた。彼は鉄格子に手をかけると、エイッと叫んでそれを外した。そして躊躇するところなく、両足から先に入れ、ズルズルと身体をぶらさげ、ヒラリと下の部屋に飛び下りた。無謀といえば無謀だったが、戦闘の妙諦はまず敵の機先を制することにあった。それに帆村は既に空気管の中の模様を見極めているので、この上その中に潜入していることが彼のために利益をもたらすものではないという判断をつけていたからだった。
「ヤッ……」
帆村は四角い卓の死角を利用して、その蔭にとびこんだ。二人の敵はこの大胆な振舞に嚥まれてしまって、ちょっと手を下す術も知らないもののようだったが、帆村が隠れると同時に内ポケットから拳銃をスルリと抜いて、ポンポンと猛射を始めた。狭い室内はたちまち硝煙のために煙幕を張ったようになり、覘う帆村の姿が何処にあるかを確かめかねた。
もちろん帆村はその機会を逃がしてはならぬと思った。しかし室を抜け出すには生憎彼の位置が入口より遠い奥にあるので、たいへん勝手が悪い。といって愚図愚図していると更に不利になるので、彼は遂に肉弾戦に訴えることにした。まず割合近くにいる「右足のない梟」