Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Lesen Sie 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.009 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

――なに、それは見えなかった? なにしろ夜のことで、探照灯もあまり役に立たず。――もう、しゃべるのはよせ。子供が司令官になっているわけじゃあるまいし」

リット少将は憤慨の極、受話器を叩きつけた。

「うーん、今の若い者は、魂が腐っとる」

といって、傍をふりむくと、呼びもしない分隊長フランクが立っていた。

「あ、貴様は――」

「少将閣下。カワカミが生きている確かな証拠を申し上げにまいりました」

「なんじゃ、カワカミ? カワカミの亡霊にゃわしは用はないわい。生きているものなら、貴様ひっかついで、ここへ連れてこい。――ああこれでもしわしが神経衰弱にならなかったとしたら、それは医学界の一大不思議じゃ」

非戦闘員の帰還

途中までは、たいへんうまくいった飛行島の試運転も、一回のおわりのところで、思わぬ邪魔ものにとびだされ、はじめは大機嫌だったリット少将も、おわりには半分気が変なようになってしまった。

演習の時間表など、めちゃめちゃになってしまった。それでも飛行島は、まず無事に元の錨地へ帰着することができた。錨をがらがらと入れたとたんに、東の空が白みだしたというわけで、実に際どいところで間にあったのだった。