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Japanische Klassiker mit Furigana

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うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Lesen Sie 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.009 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

細心の注意をもって、川上機関大尉は、うす暗い廊下を奥へ進んでゆく。彼の目的は、一たいどこにあるのであろうか。

いうまでもなく、爆弾庫を狙っているのである。小脇に抱えている投下爆弾を、爆弾庫になげこんで、一挙にして飛行島を破壊し海底に沈めてしまおうというのであった。

なんという破天荒の計画であろう。またなんという大胆な行動であろう。

爆弾庫の口が、やっと見えた。

川上機関大尉は、さあもう一息だとばかり、爆弾を小脇にしっかり抱えて、つつーっと小足早に駈けだした。

「待て!」

いきなり後から、川上機関大尉の肩をつかんだ者がある。

ふりはなして、走ろうとすると、また肩をつかまれた。

「待て! 怪しい奴だ」

大力でもって、川上はずるずるとひきよせられた。

誰? ふりかえると、フランク大尉であった。

「あ、貴様、まだ生きていたのか。そんな恰好をしていても俺はだまされないぞ」

「えい、放せ」

「放してたまるか。そこに抱いているのは爆弾ではないか。おい、それをどうする気か」

「なにを!」

フランク大尉は、鉄拳を固めて川上機関大尉の頤を狙ってつきだした。二人の組打となった。