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Japanische Klassiker mit Furigana

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うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Lesen Sie 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.009 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

その文句は次のようであった。

「――杉田。驚カナイデ、ヨクコノ手紙ヲ読ンデクレ。

(一)コノ荷物ノ中身ガ何デアッタカ誰ニモイウナ。

(二)コノ品物ハスグチャントシマッテクレ。

(三)コノ手紙ハスグ焼キステロ。ソシテオ前ハ俺ノ行動ニツイテ、昼間飛行島デ別レテカラ後ノコトハ、スベテミナ忘レルノダ。オ前ガ秘密ヲヨク守ルコトヲ信ズル。タッシャデクラセ。川上」

これは遺書だ。まさに川上機関大尉の遺書である。

杉田二等水兵は、腰をぬかさんばかりに驚いた。

なぜ川上機関大尉は、こんなことをするのか、彼には何にも分からなかった。

しかしその次の瞬間、杉田は自分がいいつけられた重大な命令を思いだした。わけは分からないが、ぐずぐずしていては、いいつけに背くことになる。あの立派な機関大尉が、まちがったことを命ずるはずはない。こうなれば、その遺書に命ぜられたとおりを即時やるよりほかない。

そう決心した杉田二等水兵は、いまにもめりこみそうな気持をひったてて、いいつけどおりに品物の始末をしたり、その惜しい手紙を焼きすてたりした。

さてこれから一たいどうなるのだ。

それから後、艦長に呼ばれたり、長谷部大尉に調べられたり、いろいろなことがあったが、最後まで川上機関大尉のいいつけを頑固に守り通したのだった。