Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うみがよんだはなし

海が呼んだ話

小川 未明

Lesen Sie 海が呼んだ話 (うみがよんだはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.700 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

船といっしょに沈んだのだから、船室の内にいるに相違ないというので、あの人は、また海の底へもぐったのだ。」

「怖ろしいなあ、おじさん、気味が悪くなかったろうか。」

「見つかったんですか。」と、いっしょに、お父さんの話を聞いていらしたお母さんが、いいました。

「また、船室へ入って、すみからすみまで、懐中ランプで照らして、さがしたけれど、やはり一人の死体も見つからない。まったくおかしなことがあるものだと思って、あきらめて出ようとしたとたん、ちょっと上を見ると、八人の死体が、ぴったりと天じょうについて、じっと自分の方を見下ろしていた。このときばかりは、さすがに、あの人もぎょっとして、もうすこしで後ろへひっくり返りそうになった。それから、潜水業というものが、いやになって、陸で暮らしたいという気が起こったという話なんだよ。」

お父さんの話は、終わりました。

聞いていたお母さんも、お姉さんも、清吉も、

「そうだったでしょうね。」と、そのときの、おじさんの気持ちに、同情されたのでありました。

清吉は、このことを、おじさんの店へ遊びにいっても、けっして、口にはしなかった。