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Japanische Klassiker mit Furigana

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うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lesen Sie 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.305 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

全く実際違った朝ではなかっただろうか。

ボースンは、チーフメーツの室にはいった。そして彼はあとを締めようとすると、もうストキがすっかりそのからだを入れていた。そして扉はあとからストキによって締められた。

「お早うございます」とボースンはいった。

「うんすぐ……」チーフメートが仕事の命令を発しようとすると、ストキはすぐに、チーフメートの机の上に、その要求条件を載せた。

「水夫一同は、その要求書どおり要求しますから、要求を容れてください。そしてその要求書に判をおしてください。つまりそれが要求承認の意味になるのです」

ボースンはそこへ凍りついた棒のように立っていた。

チーフメーツは、暗礁に乗り上げたよりももっともっと驚いた。

それはありうることではなかった。暗礁はありうるが、水夫らが要求書を出すなんてことが! 彼は憤ってしまった。

「何だ、要求だ! どんな要求だ! 乗船停止の要求か!」チーフメーツは怒鳴った。

ボースンは縮み上がった。彼は、私は知りませんと言いたかったが、――そこにストキが立っているではないか――ああ、困った。彼は字義どおり立ち往生した。

ストキは平気だった、「初めやがった」