Japanische Klassiker mit Furigana
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うみにいくるひとびと
海に生くる人々
葉山 嘉樹
Lesen Sie 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.305 Zeichen · 321 Bildschirme
と水夫たちは思って、我慢しているのだった。そして、それは、ともの連中、メーツたちをして、最上、最強の鞭にしてしまわせた。彼らはほかのどんな手段ででも、その「やせ馬」どもが、すねてがんばる時は、そのとっときの鞭を一つ食らわせれば、それで万事はいいのだった。
そのうちに、一人ずつ、その寝箱の中へはまりに行った。どうしても、船長を送った伝馬は、二時半か三時、でなければ、早くても帰らないんだ。このしけでは、いつまでも帰らないかもしれないのだ。大体あまり、船長も家を恋しがりすぎるのだ!
「あああ、人間がいやになったわい」と西沢は、一番奥の彼の巣からうなった。
「どうだ、種馬になったら」と、波田が混ぜっかえして、そのまま、死のような倦怠へと、一切は吸い込まれてしまった。船長は、その家へ帰ったが、負傷にうめいているボーイ長は箱の中に、荷造りされたように寝ていた。
一六
本船を離れた伝馬は、その航海に本船が経験した、より以上の難航であった。港口は、すぐそこのように見えた。けれども、小倉と三上との腕のさえにもかかわらず、まるで港口に近づこうとはしなかった。船長はじれ切っていた。