Japanische Klassiker mit Furigana
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うみのおばあさん
海のおばあさん
小川 未明
Lesen Sie 海のおばあさん (うみのおばあさん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 974 Zeichen · 2 Bildschirme
大昔のことでありました。海のおばあさんといって、たいそう気むずかしやで、すこしのことにも腹を立てるおそろしいおばあさんが海の中に住んでいました。だれもあまり近寄りませんでしたから、おばあさんは、さびしかったのです。
ちょうど、そのころ、山に、また山のおばさんといって、やさしいおばさんが住んでいました。だれにでもしんせつで、気にいらないことがあっても、笑っているというふうでしたから、小鳥たちや、空を飛ぶ雲でさえ、おばさんを慕って、
「おばさん、きょうはいいお天気ですが、ご機嫌はいかがですか?」と、いって、寄ってきました。いつも、おばさんは、楽しかったのです。
あるとき、海のおばあさんは、風を使いにたて、
「私は独りぽっちでさびしいから、どうぞお話にいらしてください。」と、山のおばさんのところへいってきました。
「それはお気の毒のことだ、さっそくいってあげましょう。」と、いって、山のおばさんは、大きなざるの中へ新しい野菜と珍しい果物をたくさん入れて、お土産にして海のおばあさんのところを訪ねました。
「よく、きてくれました。」と、おばあさんは出迎えました。
「これは、山で取れましたものですが、どうぞめしあがってください。